フルミストは、左右の鼻の中に噴霧するインフルエンザの生ワクチンです。注射針を使わないため、注射による痛みを避けられます。
注射のインフルエンザワクチンと比べて、発症を予防する効果に明確な優劣は確認されていません。年齢や持病、ご家族の状況などに応じて、接種するワクチンを選びます。
対象年齢・接種回数・費用
- 対象年齢:2歳以上19歳未満
- 接種回数:各シーズン1回(左右の鼻に1噴霧ずつ)
- 当院の接種費用:8,500円(税込・自費)
接種を受けられない方
次に該当する方は、フルミストを接種できません。
- 明らかな発熱がある方
- 重い急性の病気にかかっている方
- フルミストの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 明らかな免疫機能の異常がある方、免疫を抑える治療を受けている方
- 妊娠している方
- その他、医師が接種に適さない状態と判断した方
対象年齢外の方も接種できません。
接種前に相談が必要な方
以下に該当する場合は、予約前にご相談ください。状態に応じて、注射のワクチンを検討します。
- 喘息がある方、ゼーゼー・ヒューヒューする症状がある方
- 心臓・腎臓・肝臓・血液などの病気がある方
- 卵・鶏肉・ゼラチンなどにアレルギーがある方
- けいれんや、予防接種後の強い反応の経験がある方
- アスピリンなどの薬や、抗インフルエンザ薬を使用している方
- 妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 身近に免疫機能が低下している方がいる方
日本小児科学会は、喘息のある方には注射の不活化インフルエンザワクチンを推奨しています。人工内耳を使用している方や脳脊髄液漏がある方なども、事前にご相談ください。
使用している薬は、自己判断で中止せず、医師にお伝えください。
主な副反応
鼻水・鼻づまり、咳、のどの痛み、頭痛、発熱などがみられることがあります。重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーが起こることがあります。
接種後に息苦しさ、全身のじんましん、意識の異常などが現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
接種当日・接種後の注意
- 鼻水や鼻づまりが強い場合は、診察時にお伝えください。接種の可否やワクチンの種類を医師が判断します。
- 接種当日は激しい運動を避け、接種後は体調の変化に注意してください。
- 接種後1~2週間は、重度の免疫不全の方との密接な接触を可能な限り避けてください。
- 妊娠する可能性のある方は、接種前約1か月間と接種後約2か月間の避妊が必要です。
接種後の一定期間は、ワクチン由来のウイルスによってインフルエンザ迅速検査が陽性になる場合があります。他の医療機関を受診するときは、フルミストを接種した日をお伝えください。検査が陽性でも、自己判断でワクチンの影響と決めつけないでください。
持ち物
- 母子健康手帳
- 記入済みのフルミスト予診票(PDF)(事前の検温をお願いします)
- マイナ保険証または資格確認書(本人確認用)
- 子ども医療費助成受給券(本人確認用)
- 診察券・お薬手帳(お持ちの方)
参考資料
- 第一三共「フルミスト点鼻液」電子添文(2026年8月改訂・第6版/PMDA掲載・PDF)
- 「ワクチン接種を受ける人へのガイド」(2026年9月更新/PMDA掲載・PDF)
- 日本小児科学会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」(2024年9月2日)
参考資料の閲覧日:2026年10月28日