「何度も湿疹を繰り返す」「かゆそうで夜も眠れていない」…お子さんの肌トラブルは、ご家族にとっても大きな悩みですよね。
湿疹の治療は科学的に検証された「標準治療」が基本となります。当院では、お薬による治療だけでなく、肌のバリア機能を整えるスキンケアを大切に考え、症状が起こらない良い状態の維持を一緒に目指していきます。
1. 治療とケアの基本「3本の柱」
湿疹の治療と悪化予防には、「原因の対策」「スキンケア(皮膚の清潔・保湿)」「薬物療法」を合わせて行うことが欠かせません。
- 皮膚を清潔に保ち、潤いを与える(スキンケア): 石鹸をよく泡立て、手のひらで優しく洗って皮膚の汚れや古い軟膏を落とします。入浴後は水分があるうちに保湿剤を塗り、皮膚のバリア機能を補います。ティッシュが肌に貼り付くくらいの量が適量の目安です。
- 炎症を速やかに、確実にしずめる(薬物療法): 赤みやガサガサ、かゆみがある場所には、医師の指示通りにステロイド外用薬等を使用し、まずはしっかりと炎症をおさえます。
- 悪化させる原因への対策(環境調整): 生後間もない時期からのスキンケアなどにより皮膚のバリア機能を保つとともに、皮膚への刺激やダニ・ハウスダストなどの悪化原因をできるだけ取り除きます。
2. 良い状態を維持する「プロアクティブ療法」
見た目がきれいになったからといってすぐに薬をやめるのではなく、お薬を上手にコントロールして「症状が出ない状態」を維持する治療法を推奨しています。
- 治療の初めは、毎日しっかり外用薬を塗り、炎症を速やかにしずめます。
- 見た目の赤みが取れても皮膚の下には炎症が残りやすいため、指でつまんで硬いところが柔らかくなるまで(1〜2週間ほどを目安に)お薬を継続します。
- 皮膚の状態が落ち着いたら、医師の指示に従って少しずつ薬を塗る回数を減らし(週2回など)、保湿剤メインの維持療法へと移行します。
💡 ステロイド外用薬への不安について
お薬に対して不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、科学的に効果や安全性が検証された標準治療においては、「必要な量を、必要な期間使い、良い状態をしっかりコントロールする」ことが、最終的にお薬の量を減らす近道となります。気になることは何でもお気軽にご相談ください。
外来でのご案内と家庭でのケア
当院の診察では、お子さんの肌の状態に合わせたお薬の処方とともに、塗り方や適切な量の目安など、スキンケアの一般的な基本方針についてご説明しています。
ご家庭でも安心して正しいケアを続けていただけるよう、公的機関による信頼性の高い情報もあわせてご紹介します。