当院では、おねしょや昼間のおもらしについて相談をお受けしています。排尿・排便や生活習慣を確認し、ご本人とご家族が取り組める方法を考えます。
生活面の見直しに加え、診察のうえでミニリンメルトの院外処方や、アラーム療法の機器「ピスコール」の紹介を行っています。
相談・受診の目安
次のような場合にご相談いただけます。
- 5歳を過ぎても、おねしょが続いている
- 昼間のおもらしや、急に我慢できない尿意がある
- しばらく落ち着いていたおねしょが、再びみられるようになった
- おねしょが本人の気持ちや、ご家族の生活に影響している
- 修学旅行や林間学校などの宿泊行事を控えている
5歳以上で、睡眠中の尿もれが月1回以上、3か月以上続く場合を「夜尿症」といいます。本人やご家族が困っている場合は、自然に治るのを待ち続けずにご相談ください。5歳未満でも相談できます。
強いのどの渇き、尿量の増加、体重減少、排尿時の痛みなどがある場合は、おねしょだけの問題と考えず、早めに受診してください。
便秘や強いいびき、睡眠中に呼吸が止まる様子がある場合も、診察時にお知らせください。
当院での診察・治療
診察で確認すること
おねしょの頻度や始まった時期、昼間の排尿、飲水、睡眠、便通などを伺います。本人がどのように受け止めているか、ご家族が対応するうえで困っていることも確認します。
症状と診察所見に応じて、検査や専門の医療機関での評価が必要かを判断します。
生活面の見直し
水分をとる時間帯、寝る前の排尿、便秘、生活リズムなどを確認します。すべてを一度に変えるのではなく、ご家庭で続けられることから取り組みます。
ミニリンメルトの院外処方
ミニリンメルト(一般名:デスモプレシン)は、夜間に作られる尿の量を減らす薬です。当院では診察のうえで適応を判断し、院外処方を行います。
服用時には、水分のとり方について医師・薬剤師の指示を守る必要があります。 水分管理が適切でない場合、水中毒(低ナトリウム血症)を起こすおそれがあります。自己判断で服用量や使い方を変更しないでください。
アラーム療法
尿もれをセンサーで感知し、音や振動で知らせる機器を使う治療です。本人とご家族の協力のもとで、継続して取り組みます。
当院では、機器「ピスコール」を紹介しています。夜間の対応やご家族の負担も踏まえて、取り組める方法かを相談します。
改善が十分でない場合は、排尿・排便の状態や治療の進め方を見直し、必要に応じて専門の医療機関へご紹介します。
ご家庭での対応
おねしょを責めない
おねしょは、本人の意思や努力だけで止められるものではありません。ぬれなかった日だけを評価するのではなく、寝る前にトイレへ行く、記録をつけるなど、取り組めたことを認めます。
水分・排尿・便通を整える
- 日中は必要な水分をとり、夕方以降にまとめて飲みすぎないようにする
- 寝る前にトイレへ行く
- 日中も尿を長時間我慢しない
- 便秘があれば、一緒に相談する
水分のとり方は、年齢・活動量・服薬の有無などに応じて調整します。日中も含めて一律に水分を減らすことは避けてください。
睡眠を確保する
おねしょを防ぐために、毎晩決まった時刻に無理に起こすことは、通常の対応としてはおすすめしません。尿もれを感知して対応するアラーム療法とは区別します。
宿泊行事について
修学旅行や林間学校などの予定がある場合は、直前まで待たず、できれば数か月前からご相談ください。
着替えや吸水用品の準備、先生への伝え方、薬を使う場合の事前確認などを相談します。本人の気持ちとプライバシーに配慮して、対応を考えます。
薬の開始や増量を、行事の直前に自己判断で行わないでください。
夜尿症について詳しく知りたい方へ
夜尿症の仕組みや家庭での対応、アラーム療法の進め方は、ブログで詳しく説明しています。
受診前の準備・予約
夜尿相談シート
診察で、おねしょの状況や普段の排尿・便通、生活習慣などを確認するためのシートです。可能な方は、印刷して分かる範囲でご記入いただき、受診時にお持ちください。
印刷や記入ができなくても受診できます。 記入していない項目は、診察時に伺います。
これまでに治療を受けた方は、使用した薬が分かるものや、過去の検査結果もお持ちください。
初めて受診される方
初めて受診される方は、お電話でご予約ください。
再診の方
当院を受診したことがあり、診察券をお持ちの方は、WEB予約をご利用いただけます。お電話での予約も可能です。
初診・再診ともに、ご予約後、受診前にWEB問診へご回答ください。
WEB問診の回答だけでは、予約は完了しません。先に電話またはWEBでご予約ください。