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疾患別ガイド

お子様のおねしょ(夜尿症)とアラーム療法について

一般的に、6歳(小学校入学前後)以降になっても月に数回以上おねしょが続く状態を「夜尿症(やにょうしょう)」と呼びます。

おねしょが長引くと、お子さん自身が自信をなくしてしまったり、お泊まり行事(修学旅行やキャンプなど)への参加に不安を感じたりすることがあります。また、毎日のシーツ洗濯や布団干しなど、ご家族の精神的・肉体的な負担も決して小さくありません。

夜尿症はお子さんの発育過程における「一時的な体のアンバランス」が原因であり、**決して本人の怠けや、親御さんの育て方のせいではありません。**

「成長とともに自然に治るのを待つ」というのも一つの選択肢ですが、現在は専門医による治療法が確立されており、適切なアプローチによって早期の改善とお子さんの自信回復が期待できます。当院では、お身体への負担や副作用の心配がない、お薬を使わない「アラーム療法」をおすすめしています。まずは夜尿症の主な原因と、この治療法について詳しく見ていきましょう。

夜尿症の主な3つの原因

夜尿症の背景には、主に以下の3つの要因が絡み合っています。

  • 夜間多尿: 夜間につくられる尿の量が多い(抗利尿ホルモンの分泌不足など)
  • 膀胱の容量不足: 夜間に尿を十分に溜める膀胱の働きが未熟
  • 睡眠覚醒障害: 尿意があっても目が覚めない

アラーム療法(アラームトレーニング)とは?

アラーム療法は、海外および日本の夜尿症診療ガイドラインでも第一選択(最初に検討すべき治療法)として位置づけられている、お薬を使わない行動療法です。

下着に小さな水分センサーを取り付け、寝ている間に尿が少しでも出るとアラーム(音や振動)で知らせる仕組みです。

💡 よくある誤解:おしっこで起こすためのもの?

「夜中に子どもを起こしてトイレに行かせるための装置」と思われがちですが、実はそうではありません。おしっこが出た瞬間に脳へ刺激(アラーム)を与えることで、「睡眠中に尿をしっかり膀胱に溜める力」を育てたり、「夜間の尿量を減らすホルモン」の分泌を促したりすることが本来の目的です。

アラーム療法のメリット

  • 高い効果と低い再発率
    一般的に約70%前後の有効率があるとされています。また、お薬による治療に比べて、一度改善したあとの再発率が圧倒的に低い点が大きな特徴です。
  • お薬を使わない安心感
    身体への負担がなく副作用の心配がないため、小さなお子さんでも安心してお取り組みいただけます。
  • レンタルサービスで手軽にスタートできる
    「高価な機器を購入するのはためらう」「子どもに合うかどうか分からない」というご家庭のために、当院では機器のレンタルサービスもご紹介しています。

治療を進めるうえでのポイント

  • まずは3ヶ月が目安です
    早い子では1週間ほどで変化が見られますが、一般的には3ヶ月ほど継続することが推奨されています。
  • ご家族のサポートが必要です
    トレーニングを始めたばかりの頃は、アラームが鳴ってもお子さん自身は深く眠っていて気づかないことがほとんどです。最初は親御さんが優しく声をかけて起こしてあげてください。
  • うまくいかない時は一時中断も
    焦りは禁物です。ご家族の負担が大きくなってしまう場合は、一度中断して時期を置き、心のゆとりを持って再開するのも有効な選択肢です。

当院からのメッセージ

夜尿症の治療でお子さんのおねしょが改善すると、毎朝すっきりと笑顔で起きられるようになり、心の成長や自信に大きく繋がります。また、毎日の洗濯から解放されることで、ご家族全体の笑顔も増えていきます。

アラーム療法は、適切な機器選びと正しいサポートがあれば、夜尿症からの卒業に向けた非常に有効なアプローチです。「そろそろおねしょを卒業したいな」と思われたら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。お子さんとご家族のペースに寄り添いながら、一緒に歩んでいきましょう。

参考:夜尿症治療用アラーム「ピスコール」について夜尿症治療用アラーム「ピスコール」レンタルプラン

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