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疾患別ガイド

起立性調節障害(OD)解説|新起立試験の内容と、生活指導・薬物療法について

「朝、なかなか起きられない」「午前中、頭痛や立ちくらみがする」「学校に行きたい気持ちはあるのに、体が動かない」…このような症状は、もしかすると「起立性調節障害(OD)」かもしれません。

当院での診断の流れや治療方針についてご説明いたします。

OD判定チェックリスト(日本小児心身医学会)

以下の項目のうち、3項目以上当てはまる、あるいは2項目でも症状が強い場合は、ODの疑いがあります。

  • □ 1. 立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい
  • □ 2. 起立時に気分が悪くなったり疲れやすかったりする
  • □ 3. 暑いところで気分が悪くなる
  • □ 4. 乗り物酔いをしやすい
  • □ 5. 少し動くと動悸や息切れがする
  • □ 6. 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
  • □ 7. 顔色が青白い
  • □ 8. 食欲不振がある
  • □ 9. おなかが痛い(へその周囲)
  • □ 10. 倦怠感、または疲れやすい
  • □ 11. 頭痛がある

1. 当院の検査:新起立試験

客観的な診断を行うために、自動血圧計を用いた「新起立試験」を実施しています。

項目 内容・目的
検査方法 横になった状態(安静時)と、立ち上がった後の血圧・心拍数の変化を数分間にわたって計測します。
わかること 「起立性低血圧」や「体位性頻脈症候群(POTS)」などのタイプを正確に判別します。
所要時間 検査自体は約15〜20分です。問診や説明を含めると30分〜1時間ほどお時間をいただきます。

2. 治療方針

改善には、お薬(薬物療法)だけでなく、日常生活の工夫(非薬物療法)が非常に重要です。

・ 生活指導(非薬物療法)

  • 水分・塩分の摂取: 血液量を増やすため、適切な摂取量を指導します。
  • 立ち上がり方の工夫: 脳血流を急激に下げないための動作を習得します。
  • 生活リズムの調整: 夜の過ごし方や、光の浴び方などを一緒に考えます。

・ 薬物療法

生活指導で不十分な場合、血圧を維持する薬、心拍を抑える薬、自律神経を整える漢方薬など、お子様の体質に合わせて慎重に処方します。

【保護者の方・先生方へ】
この病気は「怠慢」ではなく「体がついていかない状態」です。午前中の欠席を責めず、午後の活動から参加を認めるなど、周囲の柔軟な理解が回復への第一歩となります。

3. よくあるご質問(Q&A)

Q. 診断書や学校への意見書は書いてもらえますか?

A. はい、可能です。「遅刻・早退の配慮」「体育の見学」「座席位置の配慮」など、医学的な立場から学校側への依頼事項をまとめた書類を作成いたします。

Q. 受診は何時ごろが良いでしょうか?

A. 無理に朝早く連れてきて症状が悪化しては逆効果です。まずは本人が無理なく動ける時間帯でご予約ください。


4. 予約方法・当日の持ち物

・ ご予約のご案内

初めて受診される際は、まず詳しくお話を伺い、適切な生活指導をさせていただきます。新起立試験については、診察の結果、必要に応じて後日の日程をご案内する流れとなります。
お手数ですが、ネット予約またはお電話での事前予約をお願いいたします。

・ 当日の持ち物

※正確な診断のため、以下のものを必ずご持参ください。

  1. 母子健康手帳(これまでの成長記録を確認します)
  2. マイナンバーカード・資格確認書・受給券
  3. お薬手帳
  4. 学校の健診結果や欠席状況のメモ

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