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おねしょのアラーム療法|使い方・効果・続けるときのポイント

「アラームが鳴っても起きられないのでは?」「家族も毎晩起きる必要がある?」など、治療を始める前には気になることがあると思います。

アラーム療法は、おねしょを感知する機器を使って改善を目指す、薬を使わない治療です。取り組みには時間と家族の協力が必要なため、仕組みや進め方を理解し、お子さんとご家庭に合った方法を選ぶことが大切です。

アラーム療法とは

下着や専用パッドなどに取り付けたセンサーが尿の水分を感知すると、音や振動で知らせる治療です。おねしょが始まったことを知らせるもので、尿が出る前に予告する装置ではありません。

繰り返し使用することで、睡眠中に尿をためられるようになるなどの変化が期待されます。ただし、なぜ改善するのかは完全には解明されていません。

「必ず夜中に起きてトイレに行けるようになること」だけが治療の目標ではなく、朝までおねしょをせずに眠れるようになる場合もあります。

どのような場合に検討する?

治療を選ぶ際には、夜尿の頻度や昼間の排尿の様子に加え、お子さんが取り組めそうか、ご家族が夜間の対応を続けられそうかを確認します。

始める前には、特に次の点を医師に伝えてください。

  • おねしょが週に何日くらいあるか
  • 昼間のおもらしや、急に我慢できないほどの尿意があるか
  • 便秘があるか
  • 本人がおねしょをどう感じているか
  • 夜間の対応で、ご家族にどの程度の負担が生じそうか

昼間の排尿症状や便秘がある場合は、その対応も必要です。機器を購入する前に相談すると、治療の進め方を整理できます。

アラーム療法の進め方

1.寝る前に準備する

使用する機器の説明書に従ってセンサーを装着し、電源や作動を確認します。センサーの取り付け方や、使える下着・パッドは製品によって異なります。

着替えや寝具の交換用品を準備しておくと、夜間の対応がしやすくなります。

2.アラームが鳴ったら対応する

お子さんが起きない場合は、保護者が声をかけて起こし、トイレでの排尿を促します。アラームの停止や機器の取り外しは、説明書と医師の指示に従って行います。

その後は必要に応じて着替え、再び眠ります。同じ夜に再装着するかどうかも、開始時に確認しておきましょう。

3.簡単に記録する

おねしょの有無、アラームが鳴った回数、本人が起きられたかなどを、無理のない範囲で記録します。

記録は治療の変化を知るためのものです。おねしょの有無で評価するのではなく、準備や記録に参加できたことなど、本人の取り組みに目を向けます。

鳴っても起きないときは

開始当初は、アラームが鳴っても本人が起きないことがあります。それだけで治療が合わないと判断する必要はありません。

最初は保護者が音に気づいて起こすなどの支援が必要です。聞こえやすい位置に機器を置くなど、使用方法の範囲内で調整します。

起きられないことや、おねしょをしたことを叱らないようにします。本人の努力だけでコントロールできるものではありません。

決まった時刻に起こすこととの違い

毎晩、決まった時刻に起こしてトイレへ連れていくことは、尿を感知して対応するアラーム療法とは異なります。

決まった時刻に起こす方法は、おねしょを一時的に避けられても、長期的な改善につながるとは限りません。アラーム療法では、機器が反応したときに、決められた手順で対応します。

効果と治療期間の目安

アラーム療法は、その晩から確実におねしょを止める治療ではありません。変化が現れるまで数週間かかることもあり、効果には個人差があります。

確認するのは、おねしょが完全になくなったかだけではありません。

  • おねしょをする日が減った
  • 濡れる量が少なくなった
  • 一晩のおねしょの回数が減った

こうした変化も記録し、診察で伝えます。

治療は3か月前後を一つの目安としますが、その間ずっと同じ方法を続ければよいわけではありません。開始後は使い方や負担を確認し、改善の兆しが乏しければ、継続・中断・治療変更を相談します。終了する時期も、改善の経過を踏まえて医師と決めます。

続けるのが難しいときは

薬を使わない治療でも、負担がないわけではありません。アラームによって本人や家族の睡眠が中断され、着替えや寝具の交換が必要になることがあります。

次のような場合は、無理を重ねずに相談してください。

  • 本人や家族の睡眠不足が続いている
  • お子さんが機器を強く嫌がる
  • 夜間の対応が負担になっている
  • 続けているのに変化が分からない

一時中断や、別の治療への変更を検討することもあります。続けられないことを、本人や保護者の努力不足と捉える必要はありません。

当院での相談・機器について

当院では、夜尿症の治療の選択肢としてアラーム療法をご案内し、機器のレンタルサービスもご紹介しています。

お子さんの症状と、ご家庭で取り組める方法を踏まえて相談します。使用中に困ったことや負担が生じた場合も、受診時にお伝えください。

アラーム機器「ピスコール」について

当院では、アラーム療法に使用する機器の一つとして「ピスコール」をご紹介しています。

ピスコールは、専用パッドに取り付けた送信機が尿を感知すると、離れた場所にある受信機へ無線で知らせる機器です。送信機と受信機をつなぐコードがなく、音や振動でおねしょを知らせます。購入のほか、提供元によるレンタルも利用できます。

アラームが鳴っても本人が起きない場合は、保護者のサポートが必要です。使用方法や夜間の対応を確認してから始めましょう。

製品の詳細や、購入・レンタルの最新の費用・条件は、公式サイトをご確認ください。

ピスコールの製品情報・使い方を見る(公式サイト)

参考資料

参考資料の閲覧日:2026年10月21日

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